ポリオ予防接種にアフガニスタンとパキスタンのシェルターが活躍
記事:Dan Nixon
国際ロータリー・ニュース:2009年10月7日
パキスタンとの国境付近にある簡易シェルターで予防接種の準備をするアフガニスタンの保健員たち。写真提供:Aziz Memon
ポリオ撲滅活動を行う中で最も手が届きにくいのは、一家でアフガニスタンとパキスタンの国境を行き来する子供たちです。
「国境を越えて移動する子供たちは、どちらの国でも全国予防接種日の機会を逃してしまう」と話すのは、パキスタン・ポリオ・プラス委員長のアジズ・メモン氏です。「灼熱の砂漠の中、国境を越える途中に子供たちにポリオ予防接種を行うのは不可能です」
移動する子供たちをポリオから守るため、両国にまたがる国境付近の町トーカムで予防接種を行うための簡易シェルターを設置しました。エアコン付きのシェルターは、ポリオ・プラス・パートナー補助金から13,858米ドルの支援を受けて実現したもので、移動式倉庫を改造したものです。衛生設備と経口ポリオ・ワクチンを保管する冷凍庫も備えています。
パキスタン・ポリオ・プラス委員会がシェルターのデザイン、製造、輸送、設置をすべて請け負いました。シェルターが必要なくなれば、簡単に移動させることができます。
シェルターは、ポリオ常在国として残る4カ国のうちの2カ国、アフガニスタンとパキスタンでポリオの撲滅に大きな貢献を果たしています。さらに、活動を成功させようという勢いは日に日に高まっています。国際平和デーの9月21日には、アフガニスタンの約120万人の子供に予防接種が施されました。10月と11月には、両国で調整を図り、全国予防接種日が予定されています。
国際平和デーの取り組みについて、「これまでの18カ月間にアフガニスタンで行われた予防接種活動の中でも一番よかった」と話すのは、世界保健機関国別代表のピーター・グラフ氏です。「今回の結果をとても心強く感じています。これだけ多くの子供たちに予防接種を行うことができ、ポリオ撲滅の目標に大きく近づくことができたのではないでしょうか」
アフガニスタンの公共保健大臣、サイード・モハマド・アミン・ファティミー氏も、1万4千人の保健員を動員した今回の活動は大成功だったと言います。
「全国規模でも、地域規模でも、今回のようなキャンペーンは非常に大切です。国内で平和と安定を推進することにもなります。不安定な地域でも、予防接種の実施率が日ごとに増しています。こうしてアフガニスタンでもポリオが撲滅される日は間もなくやってくるに違いありません」
ポリオを撲滅するためのロータリーの活動については、以下をご覧ください。